つばさの誕生

「中学3年生向けの夏休み企画をつくってもらえませんか!」。
新学期が始まってまもない今年五月、福島県内で時々行っている「小さな相談会」活動の際、カフェの片隅で一人のお母さんからそんな声があがりました。「去 年の夏休みも受験生は暑い地元から出られずに夏期講習を受けていました。なんとか今年はのびのびとした場所で心身共にリフレッシュしながら受験勉強が出来 ないでしょうか?!」。居合わせた他のお母さんたちからも次々と同じ声があがりました。
この声を持ち帰り、札幌の皆で話し合った結果、「受験勉強付きサマーキャンプin札幌」という保養プログラムを夏休みに3週間実施することになりました。
スコーレユウの金さんや福島県からの避難移住者で元高校教師のSさんを中心とする学習支援チームと一般市民ボランティアが支える生活支援チームが編成され、その他沢山の方達に支えられた夏でした。
福島県内のあちこちから参加した中学3年生26名(札幌避難者1名、特別枠の中2年生1名を含む)と共に過ごした夏休みは色々なことがありましたが、その 都度、自分たちで話し合って問題を解決していこうとするこどもたちの姿に、大人たちが逆に学ばされました。泣き笑いしながら一緒にご飯を食べ、一緒に勉強 し、一緒に思いきり遊ぶ中から、誰もが本来的に持っている「生きる力」が芽生えていったような気がします。
そして今、「なんとか冬休みにもう一度!」という多くの声に応えて冬休みプログラムが準備されました。むすびばやスコーレユウの先生達の情熱を山形の人たちが大きく受けとめて下さることで実現します。
昨年の3月11日に起きた大震災や原発事故は本当に不幸なことですが、こうして思いもかけない人と人とのつながりが新たな社会への創造的な活動を誕生させていきます。
わたしたちの学舎は常に心の中に存在し、この教室は自由にどこにでも飛んでいける。
今回からわたしたちの学舎を「つばさ」と名付け、新たな仲間も加わりながらみんなで一緒にこの学舎を大切に育てていきましょう。

むすびば共同代表 みかみめぐる