月別アーカイブ: 2013年1月

『つばさの冬休み』を終えて 

学習支援、その中でも特に中3受験生に的を絞った保養プログラムの実施は最初からハードルの高いものでした。
福島仕様の受験勉強という特殊な技術が要求されましたし、思春期の微妙な年ごろのこども達を県内各地から募集した寄せ集め集団ではたして上手くいくかどうか。そんな不安からスタートした三週間の夏を経て、ひとつの大きな手応えを掴んだわたし達は、この冬の継続的な取り組みにチャレンジしました。
夏と冬、その前代未聞な課題に対して勇気をもって一緒に取り組んで下さった学習塾スコーレユウの皆さんに対してあらためて深く感謝を申し上げます。
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三日目-3

山形の方達に見送られバスは30分遅れの出発でしたが、路面の状態も良く、保護者の方達への連絡も取れて順調な帰路でした。
福島駅で待っていてくださった保護者の方達もすっかりお互いに打ち解けてありがたいことでした。

こども達のリクエストで福島駅と郡山駅で保護者の方達も一緒にみんなで記念撮影をしました。夜のとばりが降りたクリスマスイブの外気はとても冷たかったのですが、明るい笑い声がこだまして思い出深いひと時となりました。

「入試が終わるまで、とにかくお母さん達の言うことをよく聞いて体調管理に気をつけること、そして春にはつばさの同窓会ができるようにファイトだよ〜!!」と一人一人に声をかけました。
今回初参加したSくんから「ほんとですか?、本当に春もう一度集まれるようにしてくれますか?!」と真顔でたずねられ、「うん、みんなでサクラの花を咲かせて集まろうね!」と答えました。
「約束ですよ」と念を押すS少年を夏組の少年達が笑顔で囲み、約束の成立です。
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いわき、白河、郡山、伊達、福島、札幌から参加した24名の中学3年生と特別枠の中学2年生は冬の星座のようにちらばって帰っていきました。

三日目-2

午前中いっぱいテストが行われ三日間の受験勉強は終了しました。

最後に講師を務めてくださった方達がこども達みんなに合宿の感想を述べましたが、多くの方がコミュニケーションが良く取れたことを上げ、夏の時よりも準備が出来て手応えを感じたことや生活スタッフがいることで安心して学習指導に力を注ぐことが出来たと話されました。
つばさの先生達は学習塾のベテラン講師もいれば大学生もいます。
札幌からの講師陣が主軸でしたが山形の実力ある講師の方達も参加され、年齢も経験も個性も実に幅広くそれが大きな魅力でした。

こども達を代表して今回初めて参加した4名と夏組(20名)から1名が感想を述べました。
S君:勉強はどちらかというと嫌いでマイナス面ばかりで捉えてきたけれど、問題が解けると楽しいと感じるようになり、プラスに変わった。
H君:判らないところも判るようになった。これからどんな風に残りの時間を勉強していこうかと思っている。
Eさん:塾に行っていなかったので本当に来て良かった。
I君(特別枠2年):大変だったけど来て良かった。
S君:北海道で出会った人たちとまた会えたのが良かった。勉強もグレードアップした形でやらせてもらい凄く良かった。今後、僕たちの次の世代にもぜひやって欲しいと思う。

三日間の学習指導プログラムを作った朝日みさとさんは「夏の経験も生きてきたのだろうし、君達の成長も目に見えて感じた。これからは全力で闘いぬいて欲しい。そしてぜひ合格して下さい。」
と参加した中3受験生たちを今一度励しました。
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午後からはSCJ(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)によるワークショップが実施され、早く帰った子を除いた23名が参加しました。
夏は「こどもの権利」についての基本的なワークショップを行い、参加した子ども達には大変好評でしたが、原発事故後、放射能汚染にさらされながら暮らしている現実についてこども達自身が話し合えるような場はあえて持ちませんでした。

しかし、複数のこども達からそういう場が欲しかったことを指摘されたり、終了後に実施したアンケートにもそういう場を求める意見が書かれているなど、わたしたちも大いに考えさせられました。

そこで今回はSCJに相談して内容をもう少し踏み込んだ形に構成していただきました。SCJは秋に実施した福島コミュニティ・アセスメントのモジュールを発展させ、福島県内から参加しているこども達自身の思いが発露できる場創りを展開し、くじ引きで3つの小グループに分かれた子どもたちは、2時間たっぷり色々な思いを語り合いました。

そして最後の最後も全員で集まり、輪になって中学生もスタッフも一人一人合宿の感想を述べ、お互いに感謝の気持ちを伝え合って三日間のつばさの合宿が終了しました。